アジア・ニュース・ネットワークの報道によると、タイのヘマラートランド・アンド・ディベロップメント(ヘマラート社)とベトナムの第4シビル・エンジニアリング・コンストラクション(シエンコ4)との間の10億USドル(23兆ドン)規模の合弁工業団地は、5月第4週にベトナムのグエン・スアン・フック首相の承認を得ました。この合弁事業は、ベトナムのゲアン県にある2つの地区(ギロックとディエン・チャウ)の総面積3,200ヘクタールの土地に関する70年のリース契約です。全7段階のうち、第一段階では、約500ヘクタールの開発に着手します。これには2兆1,000億ドンの資金が必要になります。

ヘマラート社のデービッド・ナルドンCEOが以前タイのメディアに語ったところによると、ベトナム経済は、製造業の高い競争力に支えられた力強く強靭な成長によって、将来の見通しは依然として明るいようです。ナルドンCEOは、「ベトナムは、中国、韓国、日本といった巨大市場へのゲートウェイとして戦略的に重要な位置を占めていることから、私どもはこのたび同地に初めて直接的プレゼンスを築けることに胸躍らせています」とも語っています。

ゲアン県はベトナム最大の県で、ハノイからは290キロも南に離れています。しかしながら、ヘマラート工業団地は、ハイウェイ1Aやハノイ=ホーチミン間の鉄道に隣接し、ヴィン国際空港から10キロの地点にあり、近くには4つの港があります(計画段階では、そのうち3つが深海港)。現在、ヘマラート社は、8つの工業団地(総面積7,000ヘクタール)を所有し、600社以上の企業を誘致しています。それらの工業団地は、自動車製造・物流ハブとして有名です。ヘマラート社は今年2月、タイ中部のラヨーン県において9番目の工業団地(総面積300ヘクタール)の建設に着工すると発表しました。この公共インフラは今年完成する予定です。