タイの4月の国内自動車販売は好調でした。長い休日があったにもかかわらず、新型モデルの発売やバンコク国際モーターショー、穀物価格の上昇が、その理由と考えられます。
タイ工業連盟(FTI)が5月17日に公表したデータによると、4月の国内自動車販売台数は、3月の8万4,801台からは減ったものの、前年同月比15.1%増の6万3,267台でした。
FTIの自動車工業倶楽部で広報を担当するスラポン氏は、「農産物価格の上昇と購買力の上昇が相まって、国内市場の空気は一段と活気を帯びつつあります」と述べ、さらにまた、「自動車メーカー各社が1−4月期に新型・新発想モデルを揃って売り出した」ことも指摘しています。
特に4月の乗用車販売台数は、前年同月比23.2%増の2万5,493台と顕著な伸びを示しています。4月のSUV販売台数は、前年同月比3.9%増の3,665台に止まっていますが、ピックアップトラック販売台数は、前年同月比13.6%増の2万6,146台でした。また1−4月期のタイの国内自動車販売台数は、前年同期比15.7%増の27万3,757台でした。
1−4月期の販売好調の勢いに乗って、今年の国内自動車販売台数はFTIの予想する80万台(前年比4.1%増)を達成する可能性が高いとスラポン氏は述べています。
またFTIのデータによると、4月のオートバイ販売台数は、3月より25%減ったものの、前年同月比16.6%増の12万3,084台でした。また1−4月期のオートバイ販売台数は、前年同期比4.5%増の58万4,867台でした。
それにもかかわらず、FTIの発表によると、タイの4月の自動車生産台数は64カ月ぶりの低水準となる前年同月比12.9%減の12万473台でした。
1−4月期の自動車生産台数は、前年同期比6.1%減の60万6,028台でした。
4月の自動車輸出台数は48カ月ぶりの低水準となる前年同月比14.4%減の6万8,927台でした。また4月の自動車輸出額は、前年同月比11.4%減の382億バーツでした。
1−4月期の自動車の輸出台数は前年同期比9%減の35万3,228台、輸出額は前年同期比10%減の1,859億バーツでした。
スラポン氏によると、自動車輸出の減少は、自動車生産に悪影響を与えているようです。